じゃがいもの中身が緑に?これは毒・食べれる?芽が出てた場合は
じゃがいもの皮をむいたら内部が淡い緑色に変色している経験はありますか?
もし表面が緑色の部分がある場合、それを取り除けば残りの部分は食べられるのでしょうか?
逆に、じゃがいも全体が中まで緑に変色している場合、それも安全に食べることができるのでしょうか?
この記事では、皮をむいたじゃがいもの表面が緑色の場合と、中まで緑色に変色している場合について調査してみました。
さらに、なぜじゃがいもが緑色に変わるのか、芽が出た場合の食べられる状態や芽の防止策についても紹介します。
じゃがいもの中身や表面がうっすら緑なのはなぜ?皮を剥けば食べることができるの?
じゃがいもが緑色に変わるのは、中に含まれるソラニンやチャコニンと呼ばれる天然毒素が多くなるからです。
これらの毒素は、じゃがいもが光にさらされると発生し、緑色の部分には100 gあたり100 mg以上含まれていると言われています。
ソラニンとチャコニンには強い毒性があり、たとえば50 kgの成人が50 mgを摂取すると症状が出る可能性があり、150 mg~300 mgの摂取で死亡することもあるそうです。
摂取量は体重に比例するため、子供は20 mgの少量でも中毒症状が出やすく、特に気をつける必要があります。
中毒の症状には吐き気や下痢、嘔吐、腹痛があり、これらの症状が現れるまでの時間は食後30分から半日とされています。
もし症状が出た場合は、すぐに医療機関で診察してもらうことが重要です。
じゃがいもの皮を剥けば食べられますが、毒素は主に皮と芽に集中しているため、これらを取り除けば安全です。
ただし、中身が緑色の場合は毒素が内部にもたまっているため、食べないように処分する必要があります。
皮を剥く際の基準は明確ではありませんが、見た目が通常のじゃがいもの色になるまで剥けば安心です。
見た目が通常と異なる苦味がある場合は、毒素が残っている可能性があるので避けるようにしましょう。
毒素は茹でてもなくならないため、中身が緑色に変色しているじゃがいもは避けるべきです。
もし緑色の部分を少量でも食べてしまった場合は、腹痛や嘔吐などの症状がないか注意深く観察しましょう。
総じて、じゃがいもの緑色は毒を含んでいる兆候であり、安全に食べるためにはこれらの部分を取り除くことが必要です。
じゃがいもに芽がたくさんあるけど取れば食べれる?
じゃがいもの芽を取り除けば、安全に食べることができます。
通常、じゃがいもは収穫後約3カ月間、仮眠状態に入り、この期間は室温で保存しても発芽しないと言われています。
ただし、保存状態によっては芽が出ることがあります。
じゃがいもの芽にも、先ほど説明したように、ソラニンやチャコニンなどの毒素が含まれています。
したがって、皮と同様に、芽も丁寧に包丁で取り除くようにしましょう。
芽の周りの部分もしっかりと大きく取り除いてください。
じゃがいもの芽は取り除けば安心して食べることができます。
じゃがいもの芽を防止する保存方法は?
じゃがいもは冷蔵保存に向いていないので、常温保存がベストです。
具体的な方法は以下の通りです。
・じゃがいもは湿気に弱いので、風通しの良い冷暗所に保管します。
・一つひとつを新聞紙で包むのが良いですが、できない場合は新聞紙を敷いた箱で保存します。
・新聞紙が湿気を吸収してきたら交換します。
・土がついている場合は湿気がたまりやすいので、保存前に土を取り除きます。
光が当たるとじゃがいもの皮が緑色に変わり、毒素が発生する可能性があるため、保存時には以下のポイントにも気を付けます。
箱に入れて保存する場合は、上から新聞紙を被せたり、通気口をつくって風通しを良くします。
また、黒いビニール袋を被せても通気口を開け、風通しを確保し、密閉しないようにします。
りんごと一緒に新聞紙で包むと、りんごから出るエチレンガスの作用で芽の成長が抑制されます。
まとめると、じゃがいもの最適な保存方法は、冷暗所に風通しを確保し、湿気を避けることです。
これに加えて、光やりんごの活用によって長期保存が可能です。
冷蔵庫よりも常温保存が良いですね。
まとめ
今回は、じゃがいもの中身が緑色の場合、それが毒なのかどうか、また食べる際の注意点や保存方法について確認してきました。
まとめると、じゃがいもの中身が緑色であれば、それはソラニンやチャコニンといった毒が原因です。
皮が緑色の場合は厚めに剥けば安全に食べられますが、中身が緑色の場合は避けるべきです。
また、じゃがいもの芽も同様に毒が含まれていますが、芽の周りを十分に取り除けば安心して食べられます。
芽が出ないように予防するためには、保存場所を冷暗所にし、風通しを良くして湿気を避けることが大切です。
これにより光が当たりにくくなり、安全な状態で保存できます。
じゃがいもは便利な食材ですが、正しい保存方法を守りながら、毒のリスクを防ぎながら毎日の食事に取り入れていくことが重要ですね。
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